「つい可愛くておやつをあげすぎちゃう」「最近くびれが消えてきたかも…」——その気持ち、よくわかります。大切な家族だからこそ、美味しいも楽しいも守りながら、健康も両立したいですよね。ここでは、犬猫の食べすぎをやさしく防ぐコツと、続けやすい食事管理のポイントをまとめました。負担なくできる工夫で、今日から一緒に整えていきましょう。
1. みんなが抱える“あるある”と安心ポイント
- トレーニングやお留守番のたびにおやつが増える
- 体重は重くないのに、肋骨に触れにくい（隠れ肥満）
- 「少量のつもり」が積み重なってカロリーオーバー
悩むのは自然なこと。多くの飼い主さんが同じ壁にぶつかります。大切なのは「量と質、そして与え方」を少し見直すことです。
2. 専門的アドバイス（安全・健康の土台づくり）
- おやつは1日の総摂取カロリーの10％以内が目安。残りは主食で栄養バランスを。
- 体型チェックはBCS（ボディコンディションスコア）9段階で4–5が理想。肋骨に軽く触れ、上から見てくびれが感じられるかを確認。
- 減量のスピードはゆっくり。犬は週1–2％、猫は週0.5–1％の体重減を目安（猫の急な食事制限は脂肪肝のリスク）。
- 注意サイン：息切れ・いびき増加、活動性低下、肋骨が触れない、猫で毛づくろい減少。多飲多尿や急な体重変動があれば早めの受診を。
3. 実践的なコツ（今日からできる）
おやつの選び方と与え方
- 低カロリー・高たんぱく：ゆでささみ、白身魚、フリーズドライささみ（小さく割る）。
- 犬向け少量OK：蒸しにんじん・ブロッコリー・かぼちゃ（味付けなし）。
- 猫は動物性たんぱく中心。乳製品や炭水化物おやつは控えめに。
- ウェットフードを少量おやつとして活用（高水分で満足感アップ）。
- トレーニングは「米粒サイズ」で。1粒カロリー表記を確認し、主食からその分を差し引く。
与えるタイミング
- 留守番前やトレーニング時など“目的のあるシーン”に限定。
- 要求吠えや鳴きに反応して与えない。落ち着いた行動へのごほうびに。
ごはん管理のコツ
- キッチンスケールで毎回計量（計量カップは誤差が出やすい）。
- 成犬は1–2回、子犬3–4回、猫は小分け3–5回や自動給餌器で「だらだら食べ」を防止。
- 早食い対策にスローフィーダーやパズルフィーダーを活用。
- 運動は質重視：犬は散歩＋ノーズワーク、猫は10–15分の追いかけ遊びを1日2–3回。
カロリーの目安
- 成犬5kgの維持カロリーは約330–400kcal/日 → おやつは30–40kcal程度まで。
- 成猫4kgは約180–220kcal/日 → おやつは20kcal程度まで。
NG食材：チョコ・カカオ、ぶどう/レーズン、キシリトール、ネギ類、アルコール、カフェイン、味付きだし・加工肉の塩分。硬すぎる骨やヒヅメは歯の破折に注意。
4. おすすめ商品・サービス（安全・コスパ重視）
- フードスケール：毎食の誤差をなくす最強ツール。
- スローフィーダー／パズルトイ：食事時間を伸ばし満足感アップ。
- トレーニング用小粒トリーツ：1粒0.5–2kcal程度のものを選択。
- デンタルガム：VOHC認証など信頼性のある製品を適正サイズで。
- 自動給餌器：猫やお留守番時間が長い子の小分け管理に便利。
- 体重管理フード（獣医師監修）：高たんぱく・適切な繊維設計の減量用。
- 記録アプリ：体重・食事量・おやつを見える化してリバウンド予防。
やさしく続けるための合言葉
「おやつは愛情、量は思いやり」。小さく、目的に合わせて、主食から引く——この3ステップで、無理なくスリムをキープ。今日のひと握りを、ひとつまみに変えるだけでも、体は必ず応えてくれます。毎日の小さな積み重ねで、ずっと元気な一生を一緒に。
