
「うちの子、ちょっとぷにっとしてきたかも…」その気づきは、長く健やかに暮らすための素敵な第一歩。食べすぎ防止を合言葉に、今日からできる優しいダイエット法と、続けやすいフード選びを、愛情目線でまとめました。
1. みんなの“あるある”を共有しよう
太りやすい理由の上位は「運動不足」「おやつの与えすぎ」「ごはん量の盛りすぎ」。調査でもこの3つが多い傾向です。家族にかわいいおねだり顔を見せられると、つい…その気持ち、すごくわかります。大切なのは、罪悪感ではなく“仕組み”でやさしく整えること。
2. 専門的なアドバイス(やさしく実践版)
- ボディコンディションスコア(BCS)をチェック:肋骨が軽く触れて、上から見てウエストがくびれるのが理想。太りすぎ・痩せすぎはどちらもNG。
- 目標とペース:減量は週あたり体重の約1%を目安にゆっくり。急な減量は負担(特に猫は脂肪肝リスク)。
- おやつは“ごはんの延長”に:1日の摂取カロリーの10%以内に収めると管理が安定。与えた分はごはんから差し引きます。
- 食事量は計量で:カップ目分量よりデジタルスケールが正確。小さな誤差が積み重なりを防ぎます。
- 食事回数:成犬・成猫は2〜3回に分けると空腹ストレスや早食いを抑制。早食いはスローフィーダーでやさしくブレーキ。
- 運動療法は副作用が少ない味方:犬は散歩+ノーズワーク、猫は上下運動や追いかけっこおもちゃで短時間×複数回が効果的。
家族みんなでルールを共有すると成功しやすく、“ついあげちゃう”が自然と減ります。
3. 忙しくても続く、食べすぎ防止のコツ
- 1週間のごはん量を小分け保存:与えすぎを物理的にストップ。
- おねだり対策:おやつの代わりに撫でる・遊ぶ・短い散歩で満足感アップ。
- 水分で満腹感:ウェットフード併用やぬるま湯を少量プラス(味付け不要)。
- 記録習慣:体重・ウエストを週1でメモ。見える化はモチベーションに直結。
- 切り替えはゆっくり:新しいフードは7〜10日かけて徐々に。
4. おすすめフード&グッズ(安全・続けやすさ重視)
フードの選び方
- 総合栄養食で体重管理用:低脂肪・高たんぱくや食物繊維配合で満腹感をサポート。避妊・去勢後向けも◎。
- ウェット併用:同カロリーでも水分で満腹感が得やすい。消化が安定しやすい子にも。
- 成長期・持病ありは個別設計:子犬・子猫、疾患管理中は減量法が異なるため無理は禁物。
おやつの選び方
- 低カロリー・シンプル原材料:フリーズドライの鶏ささみ・白身魚などが使いやすい。
- 犬:蒸したにんじんやブロッコリーの茎を細かく(与えすぎ注意)。
- 猫:肉・魚ベースの無塩無添加を中心に。量は少なめが基本。
グッズ&サービス
- スローフィーダーボウル/パズルフィーダー:早食い抑制+脳トレで満足度UP。
- デジタルスケール・計量スプーン:毎日の“ちょっと多め”をゼロに。
- 活動量計や記録アプリ:運動・体重の見える化で家族みんなが同じ目標に。
5. 注意すべきサイン
食欲不振、嘔吐・下痢、息切れや咳、足を痛がる、急な体重変動などが続くときは無理をしないで。猫は絶食が苦手で、丸1日以上食べられない状況は避けます。
さいごに
ダイエットは“がまん大会”ではなく、習慣をやさしく整える家族プロジェクト。食べすぎ防止の小さな工夫を重ねるほど、被毛のツヤや動きの軽さ、表情の明るさに表れてきます。今日から一歩ずつ、一緒に心地いいペースで進めていきましょう。
