
かゆかゆで眠れない夜、急なゆるゆるウンチ、繰り返す耳の赤み…大切な家族がつらそうだと胸がギュッとなりますよね。ここでは、毎日のごはんでできるやさしい対策をまとめました。ポイントさえ押さえれば、無理なく続けられて、笑顔の時間がぐっと増えていきます。
1. みんなが抱えがちな悩み、あなただけじゃないよ
- 何を食べても掻く・耳がすぐ汚れる
- どのフードなら「安心して食べられる」のか分からない
- 急に下痢・嘔吐、フードを替えるのがこわい
食物アレルギーも環境アレルギーも見た目の症状が似ていて迷いがち。悩むのは自然なこと。少しずつ要素を整理しながら進めれば大丈夫です。
2. 専門的なアドバイス(やさしく要点だけ)
見極めの目安
- 通年性のかゆみ、外耳炎の再発、肉球や脇のベタつき
- 食後〜48時間以内の下痢・嘔吐・軟便
- 子犬・子猫期からの症状は食事が関与していることも
フード選びの4原則
- タンパク源は「単一」か「新奇(食べたことが少ない)」を選ぶ(例:ダック、ターキー、白身魚、昆虫)
- 炭水化物は消化にやさしいもの(米・じゃがいも・さつまいも・タピオカなど)
- 香料・着色料など余計な添加物は最小限、原材料表示はシンプルに
- 成分表の“隠れタンパク”に注意(チキン風味・副産物・ブイヨンなど)
除去食トライアルの基本
- 8〜12週間、決めたレシピだけに徹底(おやつ・味付き薬・トッピングも一旦お休み)
- 切り替えは7〜10日かけて徐々に(下痢予防)
- フードダイアリーで「食べたもの・便・かゆみ」を記録
猫は魚だけでなく鶏に反応する子も。内臓粉や油脂の由来にも目を光らせましょう。グレインフリー=低アレルゲンではない点も覚えておくと安心です。
3. 今日からできる実践的なコツ
- 腸内ケア:発酵性繊維(イヌリン等)やプロバイオティクスでおなかを整える
- ローテーション:1袋ごとにタンパク源を交代し、同じ成分の連続を避ける
- 環境ケア:ベッドやブランケットは週1〜2回洗濯、床は濡れ拭き、外から帰ったら足先をぬるま湯でさっと流す
- スキンケア:低刺激シャンプーで泡パック、肉球は薄くバームで保護
- コスパ術:大袋は小分け密閉で酸化を防ぎ、開封後1〜1.5カ月で使い切る
4. おすすめ商品・サービス(安全性と続けやすさ重視)
療法食(加水分解タンパク・アミノ酸ベース)
重度〜複雑なケースに有効。設計上、タンパク質を細かくして反応しにくくしています。使用は製品指示に沿って。
市販の限定原材料(LID)フード
- ナチュラルバランス ポテト&ダック:単一タンパク+ポテトでシンプル
- アカナ シングル(ラム&オーツ等):原材料の出どころが明快
- ファーストメイト パシフィックオーシャンフィッシュ:魚ベースで消化に配慮
- ニュートロ LID グレインフリー各種:人工着色料・香料不使用
猫向けも同様に「単一タンパク・限定原材料」をキーワードに選ぶと◎。
おやつ・トッピング
- 単一素材のフリーズドライ(鹿・馬・白身魚)
- 焼きいもキューブ、ボイルかぼちゃなど1〜2素材で
- オメガ3(EPA/DHA)補給は皮膚バリアのサポートに。量は製品表示を厳守
暮らしのサポート
- HEPAフィルターの空気清浄機やハウスダスト対策の掃除機
- 低刺激シャンプー・肉球バームなどのスキンケア用品
- アレルギー検査は結果にブレが出ることも。最終確認は除去食の反応を見るのが確実
さいごに:無理せず、できることから
ペットのアレルギー対策!安心して食べられるフードまとめの要は「シンプル・一貫・記録」。完璧をめざさなくて大丈夫。小さな積み重ねで、かゆみも不調も少しずつ和らいでいきます。今日できる一歩から始めていきましょう。
