「この子を迎えたい。でも何を準備すればいい？」そんなドキドキと少しの不安、よくわかります。初めて猫を飼う準備は、揃える用品が多く感じますが、ポイントを押さえれば大丈夫。今日から使える実践のコツと、やさしい基礎知識をまとめました。
みんなが最初に悩むこと
- 必須の用品は何？トイレや猫砂はどれを選べば失敗しない？
- 子猫と成猫で準備は違う？ケージは必要？
- フードの選び方や量、切り替えのタイミングが不安
- 病院はいつ行く？ワクチンや避妊・去勢はどう進める？
- 留守番中の安全対策と、夜中の運動会（騒音）対策
大丈夫、ほとんどの人が同じところでつまずきます。悩むのは「この子を大切にしたい」気持ちの表れ。ゆっくり整えていきましょう。
獣医師目線のアドバイス（健康・安全の土台）
- 健康チェック：お迎え1〜2週間以内に健康診断。ワクチンプラン、寄生虫予防（ノミ・ダニ・消化管寄生虫）、去勢・避妊の時期を相談。
- 身元対策：マイクロチップと名札。災害や脱走時の備えに有効。
- お家の安全：ベランダ転落防止、電気コードの保護、有毒植物の撤去、ヒモ・ヘアゴムなど誤食しやすい物は片付け。
- 要注意サイン：食欲不振や嘔吐・下痢が24時間以上続く、くしゃみ鼻水・目やにが増える、頻尿や血尿、ぐったり・隠れっぱなしは早めの受診目安。
まず揃える「基本の用品」チェックリスト
初めて 猫 を 飼う 人の 準備 は、次の用品から。選び方のコツも一緒にどうぞ。
- トイレ＆猫砂：体長の1.5倍ほどの広さ、出入口が低めで出入りしやすいもの。砂は「紙・おから・鉱物・シリカ」など好みが分かれるので、最初は少量で試して合うタイプに定着を。
- 食器・給水器：陶器やステンレスなど重くて安定する素材。浅めでヒゲが当たりにくい形が◎。留守が多い家庭は循環式給水器も便利。
- フード：お迎え直後は元のフードを継続し、1〜2週間かけて新フードへ段階的に切替。総合栄養食（AAFCO等基準）を選ぶと安心。
- キャリーバッグ：通院・災害時の命綱。上開きタイプやハードキャリーだと出し入れがスムーズ。中にブランケットを敷いて普段から「安心な隠れ家」に。
- 爪とぎ：縦型（ポール）と横型（ボード）を両方置くと失敗が減ります。倒れにくく、削りカスが散りにくいものを。
- ベッド／隠れ家：ドーム型やブランケットなど、体をすっぽり包む安心感を。
- ケージ（とくに子猫）：留守中の事故防止や環境慣れに有効。多段タイプは運動にも◎。
あると安心のケア用品・お掃除グッズ
- ブラシ・コーム（被毛タイプに合うもの）／爪切り／歯みがきシート
- トイレマット・消臭スプレー（舐めても安全な成分）・粘着ローラー
- ペットシーツ（粗相やキャリー内用）・ハンドタオル・洗えるブランケット
- おもちゃ：じゃらし系・ボール・知育トイで狩猟本能を満たす
毎日できる実践のコツ
- お迎え初日：静かな部屋にケージ＋トイレ・水・ベッドをセット。自分から出てくるのを待ち、無理に抱っこしない。
- トイレ成功の秘訣：場所は固定、複数頭なら「頭数＋1台」。砂の銘柄は急に変えない。
- 食事と遊び：1日2〜3回、遊びは10〜15分を数回。食後すぐの激しい遊びは控えめに。
- 節約アイデア：爪とぎはまとめ買い、砂は合う銘柄に定着して無駄買いを防ぐ。定期購入でコスパ改善。
- 時短導線：トイレは掃除しやすい場所、給水器や食器は食洗機対応など「続けやすさ」を最優先に。
- 災害備え：フード・水・猫砂・常用薬を3〜7日分、キャリーは出しっぱなしでいつでも入れる状態に。猫の写真（全身・特徴が分かるもの）も保管。
費用の目安（ざっくり）
初期費用はおおよそ2万〜5万円（トイレ一式、フード・食器、キャリー、爪とぎ、ベッドやケージなど）。毎月はフード・砂・おもちゃ・ケア用品で1万〜1.5万円程度が目安。医療費（予防、体調不良時）は別途見込みを。避妊・去勢やワクチンは地域や病院で差があります。
安全性・コスパ重視の選び方
- 安全第一：倒れない構造、洗いやすい設計、口に入る物は素材表示を確認。
- 猫の好み優先：砂・爪とぎ・ベッドは「試す→合うものを継続」が失敗しない近道。
- 長く使える：部品交換できるキャリーやポール、詰替え対応の消臭剤はコスパ良好。
初めて 猫 を 飼う 準備 と 用品 は、完璧でなくて大丈夫。大切なのは、暮らしながら少しずつ「その子に合う形」に整えていくこと。あなたのやさしさは、きっと猫にも伝わります。今日からの毎日が、穏やかであたたかな時間になりますように。
